内科領域における先天性気管, 気管支病変

目的:当院内科において経験した先天性気管, 気管支病変について検討した. 対象および方法:1988年1月より1995年4月までに気管支鏡検査を施行例を対象とした. 結果:先天性気管, 気管支病変として最も多かったのは転位気管支9例(0.48%)でうち5例は気管より分岐していた. 次に多かったのは副心臓支で7例(0.37%), Tracheo-bronchopathia osteochondroplastica2例(0.10%)みられた. そしてTracheo-bronchomegaly, Tracheomalacia, 気管より分岐した過剰気管支, 中葉無発生, 中葉底形成, 気管支Web,...

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Published in気管支学 Vol. 17; no. 6; p. 548
Main Authors 泉川公一, 三宅千恵, 園田浩一朗, 芦田倫子, 水兼隆介, 荒木潤, 浅井貞宏
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本気管支学会 1995
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Summary:目的:当院内科において経験した先天性気管, 気管支病変について検討した. 対象および方法:1988年1月より1995年4月までに気管支鏡検査を施行例を対象とした. 結果:先天性気管, 気管支病変として最も多かったのは転位気管支9例(0.48%)でうち5例は気管より分岐していた. 次に多かったのは副心臓支で7例(0.37%), Tracheo-bronchopathia osteochondroplastica2例(0.10%)みられた. そしてTracheo-bronchomegaly, Tracheomalacia, 気管より分岐した過剰気管支, 中葉無発生, 中葉底形成, 気管支Web, 気管支原性嚢胞, 内臓逆位症が各1例(0.05%)みられた. 以上全体で26例(1.39%)に病変を認めた. 考案:内科でみられる先天性気管, 気管支病変は重篤な症状を伴うものはなく気管支鏡検査をして偶然に発見されるものが多かった.
ISSN:0287-2137