対角線療法を用いた鍼施術による良導絡代表測定点の変化

鍼灸古典理論における子午流注法とは中国独特の時間治療学であり, 人間の生理作用のバイオリズムに注目した経絡, 経穴の経験的取穴法である. 子午とは時間を相対して示す名称であり, 時刻や季節等の変化が経絡の気血の流れの勢いや衰えを示すとされ, このリズムを応用しタイムリーに刺鍼して治療効果を高めようとするものである1)2). 子午流注針法は複雑な治療法則がいろいろと定められているが, 今回, この治療法則を応用して, 時間を考慮せずに陰陽十二経絡が互いに対立し合う経絡, すなわち対角線に位置する経絡上に治療点を定めて鍼施術を行い3), 前後の変化を良導絡チャートにより検討した....

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Published in日本鍼灸良導絡医学会誌 Vol. 27; no. 2; pp. 9 - 11
Main Authors 南雲三枝子, 戸巻有司, 久永浩二
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本良導絡神経学会 1999
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ISSN0286-1631

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Summary:鍼灸古典理論における子午流注法とは中国独特の時間治療学であり, 人間の生理作用のバイオリズムに注目した経絡, 経穴の経験的取穴法である. 子午とは時間を相対して示す名称であり, 時刻や季節等の変化が経絡の気血の流れの勢いや衰えを示すとされ, このリズムを応用しタイムリーに刺鍼して治療効果を高めようとするものである1)2). 子午流注針法は複雑な治療法則がいろいろと定められているが, 今回, この治療法則を応用して, 時間を考慮せずに陰陽十二経絡が互いに対立し合う経絡, すなわち対角線に位置する経絡上に治療点を定めて鍼施術を行い3), 前後の変化を良導絡チャートにより検討した.
ISSN:0286-1631