高CTを呈したepidermoid

頭蓋内epidermoid cystは脳腫瘍の0.5～1.5%を占め, 日本人に比較的多いと言われている13). 診断においては, CT以前には特徴的所見が少なく, その長い経過とともに特発性三叉神経痛などと誤診されることが多かったが, CTが登場して以来, low densityを呈する代表的疾患として位置付けられるようになった12), ところが, 1977年Braunら1)によってhigh densityを呈するepidermoid cystが3例報告されて以来, 同様の報告が散見されるようになり, その原因についてもさまざまな議論がなされてきた1, 5-8). 我々は今回, high d...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inNeurologia medico-chirurgica Vol. 24; no. 9; pp. 717 - 721
Main Authors 白石一也, 神谷博, 金澤至, 佐藤仁一, 益澤秀明, 前原忠行, 春日誠次
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脳神経外科学会 1984
Online AccessGet full text

Cover

More Information
Summary:頭蓋内epidermoid cystは脳腫瘍の0.5～1.5%を占め, 日本人に比較的多いと言われている13). 診断においては, CT以前には特徴的所見が少なく, その長い経過とともに特発性三叉神経痛などと誤診されることが多かったが, CTが登場して以来, low densityを呈する代表的疾患として位置付けられるようになった12), ところが, 1977年Braunら1)によってhigh densityを呈するepidermoid cystが3例報告されて以来, 同様の報告が散見されるようになり, その原因についてもさまざまな議論がなされてきた1, 5-8). 我々は今回, high densityを呈したepidermoid cystを経験し, 内容液の蛋白・脂質分析を行い, high densityの原因につき検討したので報告する.
ISSN:0470-8105