興味あるCT所見を呈した硬膜転移の2例

我々は最近, falx meningioma及びGasserian ganglional neurinomaに酷似したCT所見を呈した硬膜転移癌の2症例を経験したので, 若干の文献的考察を加えて報告した. 症例1：59歳女性. CTでmetastatic tumorもしくは前1/3falx meningiomaと診断し手術施行. adenocarcinomaと診断され, 後日肺原発と判断した. 症例2：69歳男性. 右顔面麻痺, シビレ感を主訴に来院. rt. Gasserian ganglional neurinomaと診断し手術施行. adenocarcinomaと診断されたが, 原発巣は...

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Published inNeurologia medico-chirurgica Vol. 23; no. suppl; p. 198
Main Authors 小川洋介, 菊岡政久, 岡村泰彦, 山根尚慶, 大塚良一, 中條節男, 深井博志
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脳神経外科学会 1983
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ISSN0470-8105

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Summary:我々は最近, falx meningioma及びGasserian ganglional neurinomaに酷似したCT所見を呈した硬膜転移癌の2症例を経験したので, 若干の文献的考察を加えて報告した. 症例1：59歳女性. CTでmetastatic tumorもしくは前1/3falx meningiomaと診断し手術施行. adenocarcinomaと診断され, 後日肺原発と判断した. 症例2：69歳男性. 右顔面麻痺, シビレ感を主訴に来院. rt. Gasserian ganglional neurinomaと診断し手術施行. adenocarcinomaと診断されたが, 原発巣は不明である. 結論：1)転移性頭蓋内腫瘍のうち, 硬膜転移は約10%と比較的まれである. 2)硬膜転移は, 脳実質内及び軟脳膜転移に比べると進行は遅いようである.
ISSN:0470-8105