片麻痺を呈したmale prolactinomaの1例
片麻痺を呈したprolactinoma例を経験したので報告する. 症例は40才男性. 主訴は左片麻痺, 頭痛, 性欲減退, 理学的には左片麻痺, 左半身知覚鈍麻, 右眼上外側1/4盲, galactorrheaを認めた. レ線上トルコ鞍の破壊, CT上右中頭蓋窩に著明に伸展した腫瘍を認めた. 血中PRL値は50, 949ng/ml, bromocriptine 7.5mg/day投与にて2日後には片麻痺は改善, PRL値も減少, 1ヵ月後にはPRL値は565.4ng/mlとなり, 鞍外伸展も著明に縮小, 経蝶形骨洞手術を施行した. 下垂体腺腫の鞍外伸展により錐体路症状を示すものは1~2%とまれ...
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Published in | Neurologia medico-chirurgica Vol. 22; no. suppl; p. 130 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本脳神経外科学会
1982
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ISSN | 0470-8105 |
Cover
Summary: | 片麻痺を呈したprolactinoma例を経験したので報告する. 症例は40才男性. 主訴は左片麻痺, 頭痛, 性欲減退, 理学的には左片麻痺, 左半身知覚鈍麻, 右眼上外側1/4盲, galactorrheaを認めた. レ線上トルコ鞍の破壊, CT上右中頭蓋窩に著明に伸展した腫瘍を認めた. 血中PRL値は50, 949ng/ml, bromocriptine 7.5mg/day投与にて2日後には片麻痺は改善, PRL値も減少, 1ヵ月後にはPRL値は565.4ng/mlとなり, 鞍外伸展も著明に縮小, 経蝶形骨洞手術を施行した. 下垂体腺腫の鞍外伸展により錐体路症状を示すものは1~2%とまれであり, またbromocriptineにて片麻痺が急速に改善したので報告した. |
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ISSN: | 0470-8105 |