環軸椎異常回旋運動を呈した2例
Occipito-atlanto-axial regionは, 発生・形態・機能いずれの点からみても特異な部分であり, 1つのunitとして考える必要がある. したがって, 一部の靱帯などに損傷が生じただけでも多彩な臨床像を呈することがある. 我々は当初, atlanto-axial rotary fixationではないかと考えたが, CTなどによる検索の結果その範疇に入らず, fixされたjointは無しに右回旋時には右lateral massが, 左回旋時には左lateral massが回旋軸となり, 同時にdensは右回旋時左lateral massへ, 左回旋時右lateral ma...
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Published in | Neurologia medico-chirurgica Vol. 22; no. suppl; p. 121 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本脳神経外科学会
1982
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ISSN | 0470-8105 |
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Summary: | Occipito-atlanto-axial regionは, 発生・形態・機能いずれの点からみても特異な部分であり, 1つのunitとして考える必要がある. したがって, 一部の靱帯などに損傷が生じただけでも多彩な臨床像を呈することがある. 我々は当初, atlanto-axial rotary fixationではないかと考えたが, CTなどによる検索の結果その範疇に入らず, fixされたjointは無しに右回旋時には右lateral massが, 左回旋時には左lateral massが回旋軸となり, 同時にdensは右回旋時左lateral massへ, 左回旋時右lateral massへ近づくといった異常回旋運動を呈した2例を経験したので報告し, その病因につき若干の考察を加えた. |
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ISSN: | 0470-8105 |