高圧電子線大量照射動脈管による頸部動脈血行再建
近年, 頸部および頭蓋内閉塞性血管障害に対してby-pass手術がさかんに行われている. 我々はこのby-pass手術を成功させる一つの方法として血管移植を取り上げ, 十分な長さと必要な口径を持つ移植血管を容易に入手できるhomograftsを用いて検討を加えた. 方法:移植動脈片は雑種犬の頸動脈(直径2.5~3.5mm)を5cmの長さに採取し, これに200万radsの高圧電子線照射を行った. これを用いて顕微鏡下で37頭の犬頸動脈に端々吻合による同種移植を行った. 移植後7日~13ヵ月にわたって血管撮影による開存率, 光顕による組織変化, 走査電顕による内膜所見, さらにはmicroang...
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Published in | Neurologia medico-chirurgica Vol. 16; no. suppl; pp. 10 - 11 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本脳神経外科学会
1976
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ISSN | 0470-8105 |
Cover
Summary: | 近年, 頸部および頭蓋内閉塞性血管障害に対してby-pass手術がさかんに行われている. 我々はこのby-pass手術を成功させる一つの方法として血管移植を取り上げ, 十分な長さと必要な口径を持つ移植血管を容易に入手できるhomograftsを用いて検討を加えた. 方法:移植動脈片は雑種犬の頸動脈(直径2.5~3.5mm)を5cmの長さに採取し, これに200万radsの高圧電子線照射を行った. これを用いて顕微鏡下で37頭の犬頸動脈に端々吻合による同種移植を行った. 移植後7日~13ヵ月にわたって血管撮影による開存率, 光顕による組織変化, 走査電顕による内膜所見, さらにはmicroangiography, 組織螢光法等, 種々の観点から検討を加えた. 方法:移植動脈片は雑種犬の頸動脈(直径2.5~3.5mm)を5cmの長さに採取し, これに200万radsの高圧電子線照射を行ったこれを用いて顕微鏡下で37頭の犬頸動脈に端々吻合による同種移植を行った. 移植後7日~13ヵ月にわたって血管撮影による開存率, 光顕による組織変化, 走査電顕による内膜所見, さらにはmicroangiography, 組織螢光法等, 種々の観点から検討を加えた. |
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ISSN: | 0470-8105 |