Cervical Medial Disc Lesionの神経症状と手術治療法の選択について

いわゆるcervical medial disc lesionはmotor system myelopathyがその主症状である. 本症はlateral disc lesionと異なり, 根性疼痛や知覚障害は認めにくい. 従って神経症状のみからでは脊髄側索硬化症などのmotor neuron diseaseとの鑑別が難しい. 本症は手術療法により極めて予後のよい結果を得る疾患であるが, その治療法の選択も画一的ではない. 我々は6例の経験よりその診断, 治療上の問題点について検討をくわえる. 方法：全例に神経症状, 髄液検査, 電気生理学的検査, myelogramなどを行ない, その結果より...

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Published inNeurologia medico-chirurgica Vol. 15; no. suppl; p. 71
Main Authors 大和田隆, 森井誠二, 宮坂佳男, 橘滋国, 斎藤武志, 高木宏, 矢田賢三
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脳神経外科学会 1975
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Summary:いわゆるcervical medial disc lesionはmotor system myelopathyがその主症状である. 本症はlateral disc lesionと異なり, 根性疼痛や知覚障害は認めにくい. 従って神経症状のみからでは脊髄側索硬化症などのmotor neuron diseaseとの鑑別が難しい. 本症は手術療法により極めて予後のよい結果を得る疾患であるが, その治療法の選択も画一的ではない. 我々は6例の経験よりその診断, 治療上の問題点について検討をくわえる. 方法：全例に神経症状, 髄液検査, 電気生理学的検査, myelogramなどを行ない, その結果より, 前方固定, 椎弓切除, および椎弓切除+前方固定の3通りの手術治療を行なった. 術後に同様の検査を行ない神経症状の変化と比較し, 手術法の選択について検討した.
ISSN:0470-8105