RI cisternographyおよびconstant infusion manometric testより見たarrested hydrocephalusの病態について
症状の進行をみる小児水頭症において臨床上での症候停止, あるいは髄液循環動態を中心とした病態生理上での進行停止の判定は, それぞれに難しく, またその二つの時期がかならずしも一致しないため, arrested hydrocephalus (AHと略す)の定義が一定しない. そこで今回はRI cisternographyとconstant infhsion manometrie testを同時に施行した自験例を中心に, いわゆるAHの病態について若干の検討を加え報告した. 対象は小児水頭症93例のうち, shunt手術を行ない追跡調査可能であった64症例である. このうち6例はvalve fun...
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Published in | Neurologia medico-chirurgica Vol. 15; no. suppl; p. 58 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本脳神経外科学会
1975
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ISSN | 0470-8105 |
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Summary: | 症状の進行をみる小児水頭症において臨床上での症候停止, あるいは髄液循環動態を中心とした病態生理上での進行停止の判定は, それぞれに難しく, またその二つの時期がかならずしも一致しないため, arrested hydrocephalus (AHと略す)の定義が一定しない. そこで今回はRI cisternographyとconstant infhsion manometrie testを同時に施行した自験例を中心に, いわゆるAHの病態について若干の検討を加え報告した. 対象は小児水頭症93例のうち, shunt手術を行ない追跡調査可能であった64症例である. このうち6例はvalve functionが完全に崩壊し, さらに半年ないし3年間の経過観察を行なっても社会的適応良好で, 何ら症状の進行を見ないためAHと判断した. RI cisternographyは主として^^169 Yb-DTPAを用い, ガンマカメラにて経時的にシンチフォトを撮影した. |
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ISSN: | 0470-8105 |