OCTの皮膚生理学分野への応用
「要旨」 生体表皮下の汗腺および末梢血管系は, 皮膚交感神経に支配される代表的な微小器官であり, 体温調節や末梢組織への栄養・維持するなどの重要な生理機能を有する. これら汗腺の発汗活動と末梢血管系の動態は交感神経活動の興奮度を反映する. 本論文では, 光コヒーレンストモグラフィ(OCT)を用いて, 外部刺激に対するエクリン汗腺の動態解析, ならびにヒト指小動脈の実時間イメージングによる動態機能の解析を行った. 「1. はじめに」 光コヒーレンストモグラフィ(OCT)は, 生体表皮下1~2mmを, 空間分解能10μm前後で生体組織の微小構造を非侵襲的に観察できる技術として注目されている. 既に...
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Published in | 日本レーザー医学会誌 Vol. 35; no. 4; pp. 438 - 443 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本レーザー医学会
15.01.2015
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Summary: | 「要旨」 生体表皮下の汗腺および末梢血管系は, 皮膚交感神経に支配される代表的な微小器官であり, 体温調節や末梢組織への栄養・維持するなどの重要な生理機能を有する. これら汗腺の発汗活動と末梢血管系の動態は交感神経活動の興奮度を反映する. 本論文では, 光コヒーレンストモグラフィ(OCT)を用いて, 外部刺激に対するエクリン汗腺の動態解析, ならびにヒト指小動脈の実時間イメージングによる動態機能の解析を行った. 「1. はじめに」 光コヒーレンストモグラフィ(OCT)は, 生体表皮下1~2mmを, 空間分解能10μm前後で生体組織の微小構造を非侵襲的に観察できる技術として注目されている. 既に眼科領域においては, 網膜および黄斑部周辺の診断に不可欠なツールとして用いられている. また, 最近では血管内イメージングとして, 内視鏡型OCTが動脈硬化の臨床診断に用いられている. さらに, OCTはR. U. Maheswari等により脳科学分野の研究においても有用であることが示された. |
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ISSN: | 0288-6200 |