S04-1 QLFおよびDIAGNOdent(R)による初期う蝕病変の定量評価

「目的」初期う蝕である表層下脱灰病巣はエナメル質表面の白斑(White Spot)として認められ, この診査は術者の主観的な判断や臨床経験に基づいた視診および触診によって行われている. そのため, 客観的に表層下脱灰病巣を検出および定量する方法として, エナメル質の光透過性を利用した初期う蝕診断機器が開発されている. 本実験は, 初期う蝕診断機器であるQLF(Quantitative Light Fluorescence)およびダイオードレーザーを利用したDIAGNOdent(R)(KaVo, Germany)を用いて人工的に作製した表層下脱灰病巣を経日的に観察することによって, 脱灰進行度の...

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Published in日本レーザー医学会誌 Vol. 23; no. 3; p. 178
Main Authors 土居貴士, 伊津元博, 田中秀直, 上村参生, 三宅達郎, 神原正樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本レーザー医学会 2002
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ISSN0288-6200

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Summary:「目的」初期う蝕である表層下脱灰病巣はエナメル質表面の白斑(White Spot)として認められ, この診査は術者の主観的な判断や臨床経験に基づいた視診および触診によって行われている. そのため, 客観的に表層下脱灰病巣を検出および定量する方法として, エナメル質の光透過性を利用した初期う蝕診断機器が開発されている. 本実験は, 初期う蝕診断機器であるQLF(Quantitative Light Fluorescence)およびダイオードレーザーを利用したDIAGNOdent(R)(KaVo, Germany)を用いて人工的に作製した表層下脱灰病巣を経日的に観察することによって, 脱灰進行度の客観的表現法を検討した. 材料および方法 肉眼的に着色や白斑の認められないヒト健全抜去歯(大臼歯)の歯冠部エナメル質を対象歯面とし, ネイルバーニッシュを用い, 直径2.5mmのウィンドウを作製し, エナメル質試料とした. 次にエナメル質試料を14mlの表層下脱灰溶液(Cac12:3.0mM, KH2PO4:10.0mM, NaC1:100.0mM, 乳酸100.0mM;pH4.5)に37℃の環境下で7日間浸漬し, 表層下脱灰試料を作成した.
ISSN:0288-6200