顎口腔領域疾患に対するNd:YAGレーザー(DCL-50)の使用経験

著者らは, 昭和54年以来, 顎口腔領域の各種疾患に対してレーザーを用いて治療を行っているが, その大部分は炭酸ガスレーザーによる治療であった. しかしながら, 昨年の4月より著者のところにおいてもNd-YAGレーザーを用いて顎口腔領域の種々の疾患に対して治療を行っているので, 平成元年4月までの約1年間に行った治療の概要を報告する. レーザー装置と使用方法 使用したレーザー装置はSLTコンタクトレーザーDCL50である. この装置は0.1Wから50Wまでの出力での照射が可能であり, さらに, 本装置はファイバーの先端に種々のタイプのコンタクトプローブを装着することにより組織の凝固や止血に加え...

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Published in日本レーザー医学会誌 Vol. 10; no. 2; pp. 47 - 48
Main Authors 藤田邦夫, 陳明裕, 石井準之助, 島田桂吉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本レーザー医学会 1989
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Summary:著者らは, 昭和54年以来, 顎口腔領域の各種疾患に対してレーザーを用いて治療を行っているが, その大部分は炭酸ガスレーザーによる治療であった. しかしながら, 昨年の4月より著者のところにおいてもNd-YAGレーザーを用いて顎口腔領域の種々の疾患に対して治療を行っているので, 平成元年4月までの約1年間に行った治療の概要を報告する. レーザー装置と使用方法 使用したレーザー装置はSLTコンタクトレーザーDCL50である. この装置は0.1Wから50Wまでの出力での照射が可能であり, さらに, 本装置はファイバーの先端に種々のタイプのコンタクトプローブを装着することにより組織の凝固や止血に加え切開, 蒸散が可能である. 使用方法は, 接触または非接触にて局所麻酔下に組織の切開, 蒸散, 凝固を目的としたものと, 主に鎮痛を目的としたいわゆるソフトレーザー的な使用法の2通りである.
ISSN:0288-6200