6. 三重県の輸血管理体制と認定制度について

【はじめに】三重県輸血療法委員会は, 平成11年度から活動を行っているが, 今回, 輸血管理体制と認定制度についてアンケート調査を行ったので報告する. 【対象及び方法】県内25施設(全県供給量の89.4%)にアンケートを配布し, 集計を行った. 【結果】平成21年度のアンケート調査では, 25施設中25施設が回答した(回収率100%). 輸血部・検査室で輸血業務の一元管理を実施しているのは20施設(80.0%), 輸血療法委員会の設置は24施設(96.0%), 輸血責任医師の任命22施設(88.0%), 輸血副作用調査の実施18施設(72.0%)であった. 輸血認定医がいる施設は5施設(20....

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Published in日本輸血細胞治療学会誌 Vol. 58; no. 1; pp. 78 - 79
Main Authors 森本誠, 小林章人, 今井重美, 小島精, 信田憲行, 大石晃嗣, 桝屋正浩, 南信行
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血・細胞治療学会 2012
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Summary:【はじめに】三重県輸血療法委員会は, 平成11年度から活動を行っているが, 今回, 輸血管理体制と認定制度についてアンケート調査を行ったので報告する. 【対象及び方法】県内25施設(全県供給量の89.4%)にアンケートを配布し, 集計を行った. 【結果】平成21年度のアンケート調査では, 25施設中25施設が回答した(回収率100%). 輸血部・検査室で輸血業務の一元管理を実施しているのは20施設(80.0%), 輸血療法委員会の設置は24施設(96.0%), 輸血責任医師の任命22施設(88.0%), 輸血副作用調査の実施18施設(72.0%)であった. 輸血認定医がいる施設は5施設(20.0%), 認定輸血検査技師がいる施設は14施設(56.0%). アルブミン製剤の管理は6施設(24.0%)が実施していた. この6施設は輸血認定医, 認定輸血検査技師がいる施設であった. 輸血管理料(I, II)は6施設(24.0%)で算定を実施, 輸血管理料算定は, 1施設を除いて輸血認定医, 認定輸血検査技師がいる施設であった. 輸血用血液製剤の使用量の少ない施設では輸血認定医, 認定輸血検査技師がいない傾向にあり, その施設では認定取得が進んでいなく, 輸血管理状況にも課題が多かった. 【まとめ】アンケート調査により三重県における輸血管理状況, 輸血認定医, 認定輸血検査技師取得状況が明らかになったが, 今後, 三重県輸血療法委員会の活動を通じて改善点を啓発していきたい.
ISSN:1881-3011