一般演題8. 血液製剤廃棄削減への取り組みとその評価
【はじめに】今回われわれは, RCCを中心に廃棄血削減に取り組んできたので報告する. 【方法】2006年1月から2009年6月を, 6ヶ月毎に期間IからVIIに分けて比較検討した. MSBOS導入と共に4単位(U)以下はT&S適応とし, 外来・病棟使用の上限設定, 在庫数見直しやガイドラインの周知徹底などに取り組んだ. 【結果】RCC輸血は各期間約2400Uで, 1件平均出庫は期間Iの4Uから期間VIIの3Uとなった. 高単位依頼も減少し, T&Sは期間VIIで期間Iの約2倍に増加した. 廃棄は期間Iの352U(廃棄率13.5%)から期間VIIの20U(廃棄率0.9%)に激減した. 【考察】過...
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Published in | 日本輸血細胞治療学会誌 Vol. 56; no. 1; p. 80 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本輸血・細胞治療学会
2010
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ISSN | 1881-3011 |
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Summary: | 【はじめに】今回われわれは, RCCを中心に廃棄血削減に取り組んできたので報告する. 【方法】2006年1月から2009年6月を, 6ヶ月毎に期間IからVIIに分けて比較検討した. MSBOS導入と共に4単位(U)以下はT&S適応とし, 外来・病棟使用の上限設定, 在庫数見直しやガイドラインの周知徹底などに取り組んだ. 【結果】RCC輸血は各期間約2400Uで, 1件平均出庫は期間Iの4Uから期間VIIの3Uとなった. 高単位依頼も減少し, T&Sは期間VIIで期間Iの約2倍に増加した. 廃棄は期間Iの352U(廃棄率13.5%)から期間VIIの20U(廃棄率0.9%)に激減した. 【考察】過剰依頼と廃棄単位数の顕著な減少は, MSBOS導入および手術室や救命救急における「危機的出血への対応ガイドライン」周知による影響なども考えられた. 院内在庫の見直しは, 血液の取り込み抑制と期限切れ廃棄削減に繋がり, 輸血管理料Iの取得およびアルブミン製剤の一元管理も効果を助長する一因になったと思われた. |
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ISSN: | 1881-3011 |