一般演題7. 奈良医大輸血部における血漿分画製剤管理体制の確立

【はじめに】奈良医大では, 2009年4月より, 血漿分画製剤(アルブミン, 免疫グロブリン, 血液凝固第VIII因子. 第IV因子製剤等)を輸血部で管理する体制を開始した. 【現状】在庫管理を徹底するため, 製剤毎に病院独自の管理番号の導入, また, 製剤発注の際に不適切な使用が予想される場合には警告を発するシステムを導入した. これらの管理を十分に機能させるため, 輸血部員(定員7名)単独による当直体制を開始した. 【課題】病棟への配置薬の定数はシステム移行時に削減したが, 混乱を避けるため一定数を残した. その管理として1週間に1度, あるいは1ケ月に1度病棟に赴いて確認作業を実施してい...

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Published in日本輸血細胞治療学会誌 Vol. 56; no. 1; p. 80
Main Authors 西田幸世, 前田美和, 辻内智美, 門池真弓, 原田純子, 波賀義正, 松本雅則, 藤村吉博, 杉山幸正, 宇野雅之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血・細胞治療学会 2010
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Summary:【はじめに】奈良医大では, 2009年4月より, 血漿分画製剤(アルブミン, 免疫グロブリン, 血液凝固第VIII因子. 第IV因子製剤等)を輸血部で管理する体制を開始した. 【現状】在庫管理を徹底するため, 製剤毎に病院独自の管理番号の導入, また, 製剤発注の際に不適切な使用が予想される場合には警告を発するシステムを導入した. これらの管理を十分に機能させるため, 輸血部員(定員7名)単独による当直体制を開始した. 【課題】病棟への配置薬の定数はシステム移行時に削減したが, 混乱を避けるため一定数を残した. その管理として1週間に1度, あるいは1ケ月に1度病棟に赴いて確認作業を実施している. 今後, 本当に配置薬が必要であるのか検討し, 必要最低限の定数として更なる適正使用を図る予定である. また, 奈良医大での使用の多くを占める凝固因子製剤はもちろんのこと他の製剤に関しても, その適正を十分に把握できるようなチェック機能の整備が重要と考える.
ISSN:1881-3011