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4.当院におけるアルブミン製剤使用削減の取り組みについて
当院では,血液製剤の適正使用について厳しく指導を行い,平成17年の病床あたりの使用量は,MAP10.6単位,FFP8.61単位,血小板17.3単位と大学病院としては極めて低い水準である.しかし,アルブミン製剤は,平成17年で138gと非常に多く,(アルブミン/3)/MAPは4.34と輸血管理料の算定基準を大きく超えていた.そこで,本年度からアルブミン製剤を取り扱っている薬剤部と協力して,輸血部としてもアルブミン使用量の削減への取り組みを開始した.まず,アルブミン使用量の削減に成功した愛媛大学附属病院より輸血部長をお招きし,講演会を行った.また,同大学を参考に,アルブミン製剤を使用する医師に,ア...
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Published in | 日本輸血細胞治療学会誌 Vol. 53; no. 3; pp. 399 - 400 |
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Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本輸血・細胞治療学会
2007
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Online Access | Get full text |
ISSN | 1881-3011 |
Cover
Summary: | 当院では,血液製剤の適正使用について厳しく指導を行い,平成17年の病床あたりの使用量は,MAP10.6単位,FFP8.61単位,血小板17.3単位と大学病院としては極めて低い水準である.しかし,アルブミン製剤は,平成17年で138gと非常に多く,(アルブミン/3)/MAPは4.34と輸血管理料の算定基準を大きく超えていた.そこで,本年度からアルブミン製剤を取り扱っている薬剤部と協力して,輸血部としてもアルブミン使用量の削減への取り組みを開始した.まず,アルブミン使用量の削減に成功した愛媛大学附属病院より輸血部長をお招きし,講演会を行った.また,同大学を参考に,アルブミン製剤を使用する医師に,アンケート調査を行い,アルブミン製剤の適応について再考を促した.また,輸血療法委員会など各種の会議で,アルブミン使用過剰の状況を報告し,適正使用の指導を行った.その結果,4月から7月のわずか4ヶ月の結果であるが,5%アルブミン250mLの使用量は,4月439V,5月404V,6月294V,7月266V,25%アルブミン50mLは,4月215V,5月293V,6月214V,7月163Vと,特に5%アルブミン使用量が劇的に減少した.これらの使用量を診療科別に解析し,減少傾向の認められない診療科を中心に指導を続け,さらなる減少を目指して対策を続行している. |
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ISSN: | 1881-3011 |