23.骨髄非破壊的前処置による2度の非血縁者間臍帯血移植後70日目に自己造血が回復したAMLの1例
症例は57才, 女性. H12年9月MDSの診断を受け, H13年4月AML(M4)に進展, 寛解導入されるが, H14年9月に再発, 再寛解導入後, H15年3月28日フルダラビン30mg/m2×6日, ブスルファン4mg/kg×2日間の骨髄非破壊的前処置の後, 非血縁者間臍帯血移植を施行した. Donor臍帯血は女性で, 移植細胞数は2.3×107/kgであった. 移植後day+48に至るも生着を認めず, BMの検索でもVNTRの検討でrecipient typeであることが確認されたため, 生着不全と判定し, mPSL1000mg/day×3日間の投与を前処置として, 2回目の非血縁者間...
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Published in | 日本輸血学会雑誌 Vol. 50; no. 1; pp. 145 - 146 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本輸血学会
2004
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Online Access | Get full text |
ISSN | 0546-1448 |
Cover
Summary: | 症例は57才, 女性. H12年9月MDSの診断を受け, H13年4月AML(M4)に進展, 寛解導入されるが, H14年9月に再発, 再寛解導入後, H15年3月28日フルダラビン30mg/m2×6日, ブスルファン4mg/kg×2日間の骨髄非破壊的前処置の後, 非血縁者間臍帯血移植を施行した. Donor臍帯血は女性で, 移植細胞数は2.3×107/kgであった. 移植後day+48に至るも生着を認めず, BMの検索でもVNTRの検討でrecipient typeであることが確認されたため, 生着不全と判定し, mPSL1000mg/day×3日間の投与を前処置として, 2回目の非血縁者間臍帯血移植を施行した. Donor臍帯血は男性で, 移植細胞数は2.23×107/kgであった. 初回移植後day+70, 2回目移植後day+22に初めて末梢血中の白血球数が1000/μlを越えた. day+75(+27)のBMではNCC0.98×104/μlで再発は認めなかったが, FISHでXYが0%, VNTRでrecipient typeの細胞のみが認められた. 2回の臍帯血移植, 生着がみられず自己正常細胞の回復した症例を報告する. |
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ISSN: | 0546-1448 |