P148-O病院機能評価を受けて

病院機能評価は, 国民が適切でより質の高い医療を安心して享受できるよう, 医療期間の機能を学術的観点から評価し, その結果明らかとなった問題点があれば改善することを目的に実施されます. この評価は, 1995年に厚生省(当時)や日本医師会などによって設立された財団法人日本医療機能評価機構が, 医療機関を実地に調査して, 中立的な第三者の立場で行うものです. 様々な項目について5段階評価が行われ, 全項目が3以上であれば, 認定証が発行されます. 日本赤十字社医療センターは, 平成13年に書面による予備審査を経て, 平成14年3月に訪問審査を受け, 6月に病院機能評価認定通知を受けました. 幸い...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 49; no. 2; p. 308
Main Authors 多田和子, 青木由美子, 銅島いずみ, 鈴木憲史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 2003
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ISSN0546-1448

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Summary:病院機能評価は, 国民が適切でより質の高い医療を安心して享受できるよう, 医療期間の機能を学術的観点から評価し, その結果明らかとなった問題点があれば改善することを目的に実施されます. この評価は, 1995年に厚生省(当時)や日本医師会などによって設立された財団法人日本医療機能評価機構が, 医療機関を実地に調査して, 中立的な第三者の立場で行うものです. 様々な項目について5段階評価が行われ, 全項目が3以上であれば, 認定証が発行されます. 日本赤十字社医療センターは, 平成13年に書面による予備審査を経て, 平成14年3月に訪問審査を受け, 6月に病院機能評価認定通知を受けました. 幸いにも「輸血血液などの管理」という中項目では, 二つの小項目の何れに対しても最良の評価を頂くことが出来ました. 輸血部の担当者として, 気恥ずかしさとともにいささかの戸惑いも感じておりますが, 筆者らの経験が他の病院輸血部の参考になることを願い, 本発表を致します. 調査項目は, 輸血の管理が第三者的になされているか, 専任の管理者を置いているか, 輸血血液の使用状況および保管状況はどうか, リスクマネジメント, 輸血副作用対策はどの様にとられているかなどでした. 当院の場合, 輸血療法マニュアルが整備されていた点と, 凍結血漿の使用頻度が少なく, 廃棄血液がほとんどないことが高く評価されたようです.
ISSN:0546-1448