血小板輸血時にアナフィラキシー症状が出現し, 抗IgA2m(1)抗体と抗C9抗体が陽性であった1例

輸血に伴う副作用のなかで発熱, じん麻疹, アナフィラキシーは非溶血性副作用として重要である. これらの中でアナフィラキシー以外は症状が軽く生命の危険も少ないため, 原因の検討が十分でなく不明な点が多い. 今回われわれは, 好酸球増多症に続発した顆粒球肉腫に対する化学療法後に, 血小板輸血に伴ってアナフィラキシー症状を繰り返す症例を経験したので, その原因検索の結果とともに報告する....

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 46; no. 3; pp. 324 - 329
Main Authors 藤井伸治, 嶋田英子, 池田和真, 足羽敦子, 竹中克斗, 品川克至, 石丸文彦, 平松靖史, 角南一貴, 石川雅一, 平田康司, 光永滋樹, 田所憲治, 新谷憲治, 原田実根
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 2000
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Summary:輸血に伴う副作用のなかで発熱, じん麻疹, アナフィラキシーは非溶血性副作用として重要である. これらの中でアナフィラキシー以外は症状が軽く生命の危険も少ないため, 原因の検討が十分でなく不明な点が多い. 今回われわれは, 好酸球増多症に続発した顆粒球肉腫に対する化学療法後に, 血小板輸血に伴ってアナフィラキシー症状を繰り返す症例を経験したので, その原因検索の結果とともに報告する.
ISSN:0546-1448