第VIII因子製剤新調製法

目的:最近, 採血時の抗凝固剤をHeparinとした方がCPDよりも, 血漿中の第VIII因子活性(以下, VIII:C)が顕著に増加し, その安定性も改善されると報告されている. そこで, 第VIII因子製剤を効率よく得るため, その第一段階として, 各抗凝固剤〔ACD, CPD, CPD+Heparin(heparin Na:51U/ml CPD+Heparin), Heparin(heparin Na:51U/ml 全血)〕を用いた血漿中のVIII:Cレベルを対比し, その安定性につき調査したので報告する. また, Heparin採血した血液より, クリオプレシピテート(以下, AHF)...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 30; no. 6; pp. 505 - 507
Main Authors 小川忠快, 堀江真理子, 鶴田弘, 児山健策, 大久保康人, 田中正好
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 1984
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Summary:目的:最近, 採血時の抗凝固剤をHeparinとした方がCPDよりも, 血漿中の第VIII因子活性(以下, VIII:C)が顕著に増加し, その安定性も改善されると報告されている. そこで, 第VIII因子製剤を効率よく得るため, その第一段階として, 各抗凝固剤〔ACD, CPD, CPD+Heparin(heparin Na:51U/ml CPD+Heparin), Heparin(heparin Na:51U/ml 全血)〕を用いた血漿中のVIII:Cレベルを対比し, その安定性につき調査したので報告する. また, Heparin採血した血液より, クリオプレシピテート(以下, AHF)の欠点を除くため, 脱フィブリノーゲンしたAHFを試作したので, 併せて報告する.
ISSN:0546-1448