各種抗顆粒球抗体検査の利点と欠点

目的:顆粒球抗原, 抗体に関して, 我々は, 顆粒球細胞障害試験について検討して来たが, 今回は, これと白血球凝集試験及び顆粒球間接螢光抗体法について検討した成績を報告する. 材料及び方法:(1)Microgranulocytotoxicity test(GCT)の手順は, 昨年本学会で久保らが報告したものにほぼ準じる. Heparinized bloodからlymphoprepを使用して顆粒球を分離し, 溶血操作を行う. Papain処理はせずに, 顆粒球浮遊液を調整し, Microtest plateを用いて, lymphocytotoxicity test(略してLCT)と同様な手技で...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 29; no. 1; pp. 59 - 61
Main Authors 谷広ミサエ, 神田朝子, 久保美子, 小野栄治, 岡田浩佑, 坪倉篤雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 1983
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Summary:目的:顆粒球抗原, 抗体に関して, 我々は, 顆粒球細胞障害試験について検討して来たが, 今回は, これと白血球凝集試験及び顆粒球間接螢光抗体法について検討した成績を報告する. 材料及び方法:(1)Microgranulocytotoxicity test(GCT)の手順は, 昨年本学会で久保らが報告したものにほぼ準じる. Heparinized bloodからlymphoprepを使用して顆粒球を分離し, 溶血操作を行う. Papain処理はせずに, 顆粒球浮遊液を調整し, Microtest plateを用いて, lymphocytotoxicity test(略してLCT)と同様な手技で, GCTを行う. (2)Leukoagglutination test(LAT)の手順はVan Roodの変法である. EDTA血に, 6%HESを加え, 37℃, 30分静置し, 上層の多白血球血漿をsiliconized pipetteでplastic tubeに移し, 白血球数を算定する. 56℃, 30分の非働化血清100μlに, 白血球を, その数に応じて1~4滴加え, 37℃, 2.5時間incubateし, 上清を除き, 2滴の6%酢酸を加えて, スライドグラス上にとり鏡検する. 判定は凝集の程度により, 一から+++までとする.
ISSN:0546-1448