日本人に新たに見い出されたHLA-DR特異性(HLA-DR7J)

目的 HLA-DR抗原系はマウスのIa抗原に相当する新たに見い出された抗原系である. 現在DRw1~7の7個の抗原特異性が公認されているが, 日本人ではまだ40%以上の遺伝子頻度のblankを有し, 未知の抗原特異性の存在が期待される. 我々は日本人由来の抗血清を用いて既知のいずれとも異なる新たなHLA-DR抗原特異性(HLA-DR7J)を見い出したので報告する. 方法第5回, および第6回日本HLA Workshopに参加し, 供与された日本人妊婦由来の抗HLA-DR血清を用いて第7回国際組織適合性Workshopでtypeされた非血縁健康人44人のPanel cellにあてた. typin...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 27; no. 1; p. 293
Main Authors 鹿野豊子, 脇坂明美, 中井祐子, 相沢幹, 守内順子, 板倉克明, 本田盈
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 1981
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Summary:目的 HLA-DR抗原系はマウスのIa抗原に相当する新たに見い出された抗原系である. 現在DRw1~7の7個の抗原特異性が公認されているが, 日本人ではまだ40%以上の遺伝子頻度のblankを有し, 未知の抗原特異性の存在が期待される. 我々は日本人由来の抗血清を用いて既知のいずれとも異なる新たなHLA-DR抗原特異性(HLA-DR7J)を見い出したので報告する. 方法第5回, および第6回日本HLA Workshopに参加し, 供与された日本人妊婦由来の抗HLA-DR血清を用いて第7回国際組織適合性Workshopでtypeされた非血縁健康人44人のPanel cellにあてた. typingはPark等の方法でB cellを分離し, Microcytoxicityで行なった.
ISSN:0546-1448