当院で検出された不規則抗体について

目的:血液型は人種により差があり, これに起因する抗体の出現頻度も, 国により異なるといわれている. この辺の事情の解明の為, 自験例について不規則抗体の出現頻度を検討し, さらにLe表現型とLe抗体の種類, 新生児溶血病(HDNと略記)および自己免疫性溶血性貧血(AIHA)について考察した. また適合血入手の観点から, 抗体出現頻度の高いRhおよびLe血液型について, 表現型の分布を検討した. 方法 a)不規則抗体の検出 交差試験はブロメリン一段法を主体とし, 必要に応じてアルブミン法とクームス法を用いた. 抗体スクリーニングはOrtho社のSelectogenを用い, アルブミン, クーム...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 27; no. 1; pp. 132 - 133
Main Authors 並木恒夫, 安藤弘一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 1981
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ISSN0546-1448

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Summary:目的:血液型は人種により差があり, これに起因する抗体の出現頻度も, 国により異なるといわれている. この辺の事情の解明の為, 自験例について不規則抗体の出現頻度を検討し, さらにLe表現型とLe抗体の種類, 新生児溶血病(HDNと略記)および自己免疫性溶血性貧血(AIHA)について考察した. また適合血入手の観点から, 抗体出現頻度の高いRhおよびLe血液型について, 表現型の分布を検討した. 方法 a)不規則抗体の検出 交差試験はブロメリン一段法を主体とし, 必要に応じてアルブミン法とクームス法を用いた. 抗体スクリーニングはOrtho社のSelectogenを用い, アルブミン, クームスおよびブロメリン法で行った. 抗体の同定はOrtho社のIdentigenを用いた. 免疫型抗A抗体の同定は2-me処理法によった. b)RhおよびLe型表現型の検出 Ortho社の抗血清を用いて, Rh, Le別個に検索した.
ISSN:0546-1448