アミノ酸輸注に関する研究 各種アミノ酸製剤の比較検討

結晶アミノ酸製剤は, 個々のアミノ酸の配合比及び濃度の面より種々研究されているが, 今回, 吾々は配合比及び濃度の異なる4種のアミノ酸製剤について実験を行った. その中A液については昨年の学会で発表したので, それにB液及びC液の成績を加え, 更にPlasma Expanderとアミノ酸との併用例については, 教室の外科領域に於ける栄養の研究の一還として主に術前術後に亘り, アミノ酸の利用率の面より比較検討を試みた. 此等製剤をDNP化し, 二次元Paper Chromatographyに展開すると, A液には表示組成以外にSerine及びProline, C液D液にはSerine, Prol...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 8; no. 2; pp. 171 - 174
Main Authors 小出来一博, 羽木穰, 沢田好明, 生方圭, 安部, 羽木穣
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 1961
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:結晶アミノ酸製剤は, 個々のアミノ酸の配合比及び濃度の面より種々研究されているが, 今回, 吾々は配合比及び濃度の異なる4種のアミノ酸製剤について実験を行った. その中A液については昨年の学会で発表したので, それにB液及びC液の成績を加え, 更にPlasma Expanderとアミノ酸との併用例については, 教室の外科領域に於ける栄養の研究の一還として主に術前術後に亘り, アミノ酸の利用率の面より比較検討を試みた. 此等製剤をDNP化し, 二次元Paper Chromatographyに展開すると, A液には表示組成以外にSerine及びProline, C液D液にはSerine, Proline, Glutamine及びTyrosineを検出し, 此等表示組成以外の混入物が, 以下の成績に影響を及ぼしていることは, 当然考慮すべきことである.
ISSN:0546-1448