赤血球浮遊液の臨床的試用について
質問 蓑島教授 自然に落とす事は非常によい下と思われるが, 時間はどの位かかるか. 早く落とすと云う事も必要な事ではないかと思われますが. 答 倉重正敏 通常血液銀行に於て採血された血液は採血後72時間に静置保存(一定環境)されるものである. この場合血液は血漿と血球とに自然分離するのであるが, 少くとも24時間後には分離されている. 従って24時間静置保存すれば好い. 又危急の場合のために, 我々は抄録にも述べている如く分離後血球を単独保存して待機しているのであるが, 斯る方法で保存された血球は, その赤血球抵抗試験及び溶血度測定成績より検討して通常の保存血と同じ有効期間内使用出来るものであ...
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| Published in | 日本輸血学会雑誌 Vol. 7; no. 2; p. 120 |
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| Main Author | |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本輸血学会
1960
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| Summary: | 質問 蓑島教授 自然に落とす事は非常によい下と思われるが, 時間はどの位かかるか. 早く落とすと云う事も必要な事ではないかと思われますが. 答 倉重正敏 通常血液銀行に於て採血された血液は採血後72時間に静置保存(一定環境)されるものである. この場合血液は血漿と血球とに自然分離するのであるが, 少くとも24時間後には分離されている. 従って24時間静置保存すれば好い. 又危急の場合のために, 我々は抄録にも述べている如く分離後血球を単独保存して待機しているのであるが, 斯る方法で保存された血球は, その赤血球抵抗試験及び溶血度測定成績より検討して通常の保存血と同じ有効期間内使用出来るものであり, 我々はそれを臨床的にも明にしている. |
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| ISSN: | 0546-1448 |