P-11 介護老人保健施設におけるパワーリハビリテーションの影響

高齢になるにつれて, 身体活動量は徐々に減少してくる. この理由として疾病, 疾患や加齢による身体機能の低下が考えられる. 身体機能や体力の低下が進行することによって, 転倒, 骨折が起こりやすくなる. そして, 転倒, 骨折による障害を持つことで自宅に閉じこもりがちとなり, 結果的に寝たきりになると考えられる. 高齢者が自立した生活を送るうえで, 歩行は基本的で重要な能力であり, 歩行の障害や低下においても日常生活を不活発にさせ, 結果的に閉じこもりという状態をもたらす可能性が指摘されている1). こういった予防の一つとしてパワーリハビリテーション(以下, パワリハと略)があげられる. これ...

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Published in日本生理人類学会誌 Vol. 10; no. 1; pp. 80 - 81
Main Authors 堀内雅弘, 杉山恵子, 柳沢徹應
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本生理人類学会 2005
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Summary:高齢になるにつれて, 身体活動量は徐々に減少してくる. この理由として疾病, 疾患や加齢による身体機能の低下が考えられる. 身体機能や体力の低下が進行することによって, 転倒, 骨折が起こりやすくなる. そして, 転倒, 骨折による障害を持つことで自宅に閉じこもりがちとなり, 結果的に寝たきりになると考えられる. 高齢者が自立した生活を送るうえで, 歩行は基本的で重要な能力であり, 歩行の障害や低下においても日常生活を不活発にさせ, 結果的に閉じこもりという状態をもたらす可能性が指摘されている1). こういった予防の一つとしてパワーリハビリテーション(以下, パワリハと略)があげられる. これまで, 生活を送っていく上で必要な起居動作能力や歩行能力は, 膝関節伸展筋力や静的バランスの目安となるファンクショナルリーチと関連があることが報告されている2)3)が, パワリハ介入による効果に関する報告は少ない. そこで, 本研究では, 介護老人保健施設の利用者を対象に, パワリハの影響を検討することを目的とした.
ISSN:1342-3215