摂食・嚥下障害患者に対する食品の名称「嚥下調整食(略称:嚥下食)Modified Diet for Dysphagic Persons」について

摂食・嚥下障害患者の治療において食品は大変重要な位置をしておりますが, 用語が統一されておりません. この問題に対して医療検討委員会は理事会からの要請で嚥下調整食特別委員会を組織し, 検討を重ねて参りました. 現在使用されている主な用語は嚥下食, 嚥下障害食, 嚥下訓練食, 嚥下困難食, ソフト食, 咀嚼困難食, 摂食・嚥下障害食, 咀嚼・嚥下食などです. なかでも嚥下食という用語はきわめて広範に使用されている用語です. また, これまでは嚥下障害食という用語が今後, 保険収載時の用語として良いのではないかという意見がありました. これは糖尿病食や腎臓病食などのように他の食品調整加算における疾...

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Published in日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 Vol. 14; no. 3; p. 643
Main Authors 藤島一郎, 宇山理紗, 大越ひろ, 栢下淳, 高橋浩二, 藤谷順子, 前田広士
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会 2010
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Summary:摂食・嚥下障害患者の治療において食品は大変重要な位置をしておりますが, 用語が統一されておりません. この問題に対して医療検討委員会は理事会からの要請で嚥下調整食特別委員会を組織し, 検討を重ねて参りました. 現在使用されている主な用語は嚥下食, 嚥下障害食, 嚥下訓練食, 嚥下困難食, ソフト食, 咀嚼困難食, 摂食・嚥下障害食, 咀嚼・嚥下食などです. なかでも嚥下食という用語はきわめて広範に使用されている用語です. また, これまでは嚥下障害食という用語が今後, 保険収載時の用語として良いのではないかという意見がありました. これは糖尿病食や腎臓病食などのように他の食品調整加算における疾患名を冠した用語と対応しているためでした.
ISSN:1343-8441