連載第5回 心筋梗塞術後患者に対する非監視型運動療法の注意点とポイント

「はじめに」心血管疾患におけるリハビリテーションに関するガイドラインでは, 急性心筋梗塞患者に対して心臓リハビリテーションは, 運動耐容能の改善, Quality of life(以下, QOL)の向上, 予後の改善を目的に回復期心臓リハビリテーションを継続することを推奨クラスI, エビデンスレベルAとして推奨している. 急性心筋梗塞の全国調査において, 外来心臓リハビリテーションの実施率は43%と報告されているが, 経皮的冠動脈インターベンション(percutaneous coronary intervention:以下, PCI)の実施率(2015年98%)に比べると依然として低率である....

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Published in理学療法学 Vol. 49; no. 5; pp. 367 - 372
Main Authors 亀田一成, 清水美帆, 伊東利一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法学会連合 20.10.2022
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ISSN0289-3770

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Summary:「はじめに」心血管疾患におけるリハビリテーションに関するガイドラインでは, 急性心筋梗塞患者に対して心臓リハビリテーションは, 運動耐容能の改善, Quality of life(以下, QOL)の向上, 予後の改善を目的に回復期心臓リハビリテーションを継続することを推奨クラスI, エビデンスレベルAとして推奨している. 急性心筋梗塞の全国調査において, 外来心臓リハビリテーションの実施率は43%と報告されているが, 経皮的冠動脈インターベンション(percutaneous coronary intervention:以下, PCI)の実施率(2015年98%)に比べると依然として低率である. 近年, 急性期病院における入院期間の短縮に伴い, 心臓リハビリテーションの重要性は急性期から回復期に比重が移る傾向にあるが, 退院後の外来通院型心臓リハビリテーションの普及が遅れていることが分かる.
ISSN:0289-3770