徒手理学療法部門におけるエビデンスの構築に向けたプロジェクト研究 - 徒手理学療法の効果に対するシステマティックレビュー

理学療法士が行う徒手理学療法は, 運動器由来の疼痛を有する患者の生活機能向上を目的とした疼痛軽減と関節可動域の改善, および運動療法の効果を促通する理学療法の一手段である. しかしこれらの手技は他職種が行うマッサージや指圧と同じ手技ではないかという間違った指摘もあり, 疼痛軽減だけの手技かのような誤解を生じている. また徒手理学療法は, 運動器疾患を対象とした運動療法の一部ではなく, 物理療法と同義ではないかという誤解もではじめている. さらに徒手理学療法は, 消炎鎮痛等の処置と同レベルではないのかという議論すら漏れ聞くようになった....

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Published in理学療法学 Vol. 44; no. suppl-3; pp. 134 - 136
Main Authors 大石敦史, 中山孝, 阿久澤弘, 後藤健一, 藤井瞬, 瓜谷大輔, 公森隆夫, 松村将司, 佐伯武士, 竹井仁
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士協会 20.10.2017
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Summary:理学療法士が行う徒手理学療法は, 運動器由来の疼痛を有する患者の生活機能向上を目的とした疼痛軽減と関節可動域の改善, および運動療法の効果を促通する理学療法の一手段である. しかしこれらの手技は他職種が行うマッサージや指圧と同じ手技ではないかという間違った指摘もあり, 疼痛軽減だけの手技かのような誤解を生じている. また徒手理学療法は, 運動器疾患を対象とした運動療法の一部ではなく, 物理療法と同義ではないかという誤解もではじめている. さらに徒手理学療法は, 消炎鎮痛等の処置と同レベルではないのかという議論すら漏れ聞くようになった.
ISSN:0289-3770