下肢筋力増強訓練によるゴール設定の検討

下肢には利き足及び軸足がある. 一般に利き足とは「動作をする足で, 器用さが要求され, より多くの注意力を集めている方の足」であり, 一方, 軸足は「体重を支え姿勢を維持する役目を持ち, 筋力的には優れている足」と言われている. このことから軸足の筋がより発達していることが予想され, 両下肢の筋発達に差が認められた場合, その程度を明らかにすることで健側下肢をゴール設定時の目安にすることが可能と言える. 今回, 利き足, 軸足の違いにより生じた筋発達の差について検討した結果, 知見が得られたので報告する. 〔対象と方法〕健常男性50名(平均年齢26.1±5.4歳)と健常女性27名(平均年齢21...

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Published in理学療法学 Vol. 28; no. suppl-2; p. 404
Main Authors 松永秀俊, 河元岩男, 永尾泰司, 宮原龍司, 平田晃久, 東裕一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士協会 2001
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Summary:下肢には利き足及び軸足がある. 一般に利き足とは「動作をする足で, 器用さが要求され, より多くの注意力を集めている方の足」であり, 一方, 軸足は「体重を支え姿勢を維持する役目を持ち, 筋力的には優れている足」と言われている. このことから軸足の筋がより発達していることが予想され, 両下肢の筋発達に差が認められた場合, その程度を明らかにすることで健側下肢をゴール設定時の目安にすることが可能と言える. 今回, 利き足, 軸足の違いにより生じた筋発達の差について検討した結果, 知見が得られたので報告する. 〔対象と方法〕健常男性50名(平均年齢26.1±5.4歳)と健常女性27名(平均年齢21.4±4.9歳)の計77名に対し, 質問紙法によるアンケートと大腿及び下腿周径の計測を行った. 質問内容は, 巧緻性に優れた下肢を決定する為によく用いられている「ボールを蹴る足」についてと, 筋力的に優れた下肢を決定する為に用いられる「飛ぶ時に踏み切る足」について聞いた.
ISSN:0289-3770