当院における慢性閉塞性肺疾患患者グループ教室の試み

当院では呼吸リハビリテーションの一環として, 1997年9月より慢性閉塞性肺疾患患者(以下COPD患者)を対象とした, 「呼吸器グループ教室(以下グループ教室)」を行っている. 本年で4期目を迎えることとなり, その内容および課題について紹介する. 〔グループ教室の概要〕グループ教室の目的は, (1)COPD患者が, 呼吸リハビリテーションに関しての理解を深め, 自己管理できるように援助する, (2)患者同志の仲間づくりや気分転換の場を提供し, 心理的ストレスを緩和する, (3)病院退院後あるいは自宅生活におけるフォローアップの一手段とすることにある. グループ教室の適応は医師, PT, 患者...

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Published in理学療法学 Vol. 28; no. suppl-2; p. 116
Main Authors 伊能幸雄, 山口泰成, 斉藤秀和, 金子教宏, 大場義弘
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士協会 2001
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Summary:当院では呼吸リハビリテーションの一環として, 1997年9月より慢性閉塞性肺疾患患者(以下COPD患者)を対象とした, 「呼吸器グループ教室(以下グループ教室)」を行っている. 本年で4期目を迎えることとなり, その内容および課題について紹介する. 〔グループ教室の概要〕グループ教室の目的は, (1)COPD患者が, 呼吸リハビリテーションに関しての理解を深め, 自己管理できるように援助する, (2)患者同志の仲間づくりや気分転換の場を提供し, 心理的ストレスを緩和する, (3)病院退院後あるいは自宅生活におけるフォローアップの一手段とすることにある. グループ教室の適応は医師, PT, 患者の相談により決定される. グループ教室のプログラムは約1年間で修了とし, 原則的に次年度は参加者が入れ替わる. グループ教室当日は, グループ教室参加者専用の呼吸器内科医師の診察後, リハビリテーション室にてバイタルチェック, 講義, ビデオ, 実技, 懇親会を行う.
ISSN:0289-3770