エネルギー代謝からみたエクササイズウォーキング

• Published in: 理学療法学 Vol. 28; no. suppl-2; p. 55
• Main Authors: 田中淑子, 西田裕介, 峯岸忍, 丸山仁司
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 日本理学療法士協会 2001
• ISSN: 0289-3770

近年, 歩行やジョギングに代わる健康増進のための新しい運動としてエクササイズウォーキングが注目されている. エクササイズウォーキングとは, 肘を垂直に曲げて腕を振り, 大股速足で歩く歩き方である. これまでのエクササイズウォーキングについての報告は筋活動面からの比較検討が中心である. そこで今回我々は歩行・エクササイズウォーキング・ジョギングの各運動様態をエネルギー代謝面から比較検討することを目的とした. 〔対象と方法〕対象は整形外科的および内科的疾患の既往のない20歳代健常男性11名(平均年齢22.5±2.0歳, 身長172.6±6.6cm, 体重66.9±11.6kg)である. 主な測定項目は酸素消費量, 心拍数, 収縮期血圧および拡張期血圧, 自覚的運動強度, 歩行率である. 課題は, 呼気ガス分析装置および心電図モニターを装着し, トレッドミル上にて指定した速度における歩行・エクササイズウォーキング・ジョギングの3つの運動様態をそれぞれ5分間ランダムに休憩を入れながら実施した.