足圧中心総軌跡長を指標とした単脚立位バランス運動の効果

高齢者の転倒の危険因子は, 外的環境因子のほか, 姿勢制御能低下, 歩容の変化, 筋力低下, 反射の衰弱, 視力低下, 痴呆, 向精神薬の服用などがあり, 特に下肢の機能障害やバランス機能の障害が重要であると指摘されている. 立位バランス機能の向上を目的とした運動には, 入力される情報により, 重心の位置を視覚にフィードバックさせる方法や荷重量をフィードバックさせる運動などが報告されている. 今回我々は, 姿勢維持に適切な遠心性情報出力を向上する目的で, 健康成人に対し単脚立位バランス運動(以下運動)を行い, 足圧中心総軌跡長(LNG)を指標として運動の効果を検討したので報告する. 《対象》運...

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Published in理学療法学 Vol. 28; no. suppl-2; p. 32
Main Authors 松本和久, 勝見泰和, 木村篤史, 冨田健一, 内藤仁美, 永山智貴
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士協会 2001
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ISSN0289-3770

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Summary:高齢者の転倒の危険因子は, 外的環境因子のほか, 姿勢制御能低下, 歩容の変化, 筋力低下, 反射の衰弱, 視力低下, 痴呆, 向精神薬の服用などがあり, 特に下肢の機能障害やバランス機能の障害が重要であると指摘されている. 立位バランス機能の向上を目的とした運動には, 入力される情報により, 重心の位置を視覚にフィードバックさせる方法や荷重量をフィードバックさせる運動などが報告されている. 今回我々は, 姿勢維持に適切な遠心性情報出力を向上する目的で, 健康成人に対し単脚立位バランス運動(以下運動)を行い, 足圧中心総軌跡長(LNG)を指標として運動の効果を検討したので報告する. 《対象》運動群は健康成人男子20名で平均年齢21.9歳, 平均身長171.2cm, 平均体重66.8kg, 対照群は健康成人男子10名で平均年齢21.4歳, 平均身長170.3cm, 平均体重69.4kgであった.
ISSN:0289-3770