当院で理学療法を行った急性期脳卒中例における脳卒中運動機能障害重症度スケール(JSS-M)の推移
日本脳卒中学会は, 脳卒中の重症度を定量的に評価するために, 1997年に報告された意識障害を含めた疾患レベルの重症度が強く反映される脳卒中重症度スケール(以下, JSS)に続き, 2000年には運動機能障害を対象とした脳卒中運動機能障害重症度スケール(以下JSS-M)を報告した. これらの評価法は脳卒中の疾患および運動機能障害を比例尺度で数量化出きる世界で唯一の定量的評価法であるとされる. そして, これらの評価法を用い, 各施設が理学療法による運動機能障害の改善率を, 対象とした症例の重症度と合わせて示していけば, 各施設間における理学療法効果の有意差も明らかになっていく可能性がある. そ...
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Published in | 理学療法学 Vol. 28; no. suppl-2; p. 9 |
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Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本理学療法士協会
2001
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Summary: | 日本脳卒中学会は, 脳卒中の重症度を定量的に評価するために, 1997年に報告された意識障害を含めた疾患レベルの重症度が強く反映される脳卒中重症度スケール(以下, JSS)に続き, 2000年には運動機能障害を対象とした脳卒中運動機能障害重症度スケール(以下JSS-M)を報告した. これらの評価法は脳卒中の疾患および運動機能障害を比例尺度で数量化出きる世界で唯一の定量的評価法であるとされる. そして, これらの評価法を用い, 各施設が理学療法による運動機能障害の改善率を, 対象とした症例の重症度と合わせて示していけば, 各施設間における理学療法効果の有意差も明らかになっていく可能性がある. そこで今回我々は, 当院で理学療法を行った急性期脳卒中例のJSS-Mの推移をJSSと併せて検討したので報告する. 〔対象と方法〕平成12年5月から11月までの6ヶ月間に脳卒中により理学療法を行った26例を対象とした. |
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ISSN: | 0289-3770 |