慢性期痙性片麻痺者の膝障害について

脳卒中片麻痺者に合併する肩関節障害は, 後遺障害の大きな問題として論じられているが, 膝障害についての報告は数少ない. 片麻痺者の膝障害としては, 可動性の障害(反張膝, 屈曲拘縮), 関節の動揺性, 膝痛などが含まれる. 膝障害の起因の一つとして, 片麻痺者の健側, 患側下肢荷重量の相違, 膝のコントロール低下などにより, 膝関節面へ不均衡な負荷が予測される. そこで, 今回我々は, 慢性期痙性片麻痺者の膝障害について, 膝痛の有無とX線像による調査を行い若干の知見を得たので報告する...

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Published in理学療法学 Vol. 25; no. suppl-2; p. 557
Main Authors 内山清一, 井舟正秀, 出口清喜, 石渡利浩, 諏訪勝志, 谷内山清香, 藤井亮嗣, 久保佳子, 川瀬恵美, 風間輝美, 駒井理恵, 高橋秀行, 千田雅子, 川北慎一郎, 濱出茂治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士協会 1998
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Summary:脳卒中片麻痺者に合併する肩関節障害は, 後遺障害の大きな問題として論じられているが, 膝障害についての報告は数少ない. 片麻痺者の膝障害としては, 可動性の障害(反張膝, 屈曲拘縮), 関節の動揺性, 膝痛などが含まれる. 膝障害の起因の一つとして, 片麻痺者の健側, 患側下肢荷重量の相違, 膝のコントロール低下などにより, 膝関節面へ不均衡な負荷が予測される. そこで, 今回我々は, 慢性期痙性片麻痺者の膝障害について, 膝痛の有無とX線像による調査を行い若干の知見を得たので報告する
ISSN:0289-3770