当院における包括的心疾患リハビリテーションプログラムとその成績について

我々は第29回の本学会に於いて急性心筋梗塞(以下AMI)患者に対するリハビリテーション(以下リハ)として13ステップの2週間プログラムを発表し充分なリスク管理下でのリハの安全性を述べた. その後, 当院では循環器疾患を内科・外科を問わず一括管理するために循環器センターが設けられたため, 心疾患に関するリハプログラムを統合することとなり, AMI, 狭心症, 心不全(以下CHF), 心臓外科術後の各リハプログラムを包括化したものを作成し, 急性期の心疾患リハを行ったところ, 各疾患ともほぼ問題なく自宅退院をしている. 今回我々は従来のリハプログラムを見直した包括的心疾患リハプログラムを紹介し,...

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Published in理学療法学 Vol. 25; no. suppl-2; p. 213
Main Authors 田畑稔, 新井保久, 今井かおり, 椿昌子, 岩渕基子, 松本徹, 井上佐和子, 河野円士, 塚田竹子, 瀬城亜也子, 瀬下明子, 巌一郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士協会 1998
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ISSN0289-3770

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Summary:我々は第29回の本学会に於いて急性心筋梗塞(以下AMI)患者に対するリハビリテーション(以下リハ)として13ステップの2週間プログラムを発表し充分なリスク管理下でのリハの安全性を述べた. その後, 当院では循環器疾患を内科・外科を問わず一括管理するために循環器センターが設けられたため, 心疾患に関するリハプログラムを統合することとなり, AMI, 狭心症, 心不全(以下CHF), 心臓外科術後の各リハプログラムを包括化したものを作成し, 急性期の心疾患リハを行ったところ, 各疾患ともほぼ問題なく自宅退院をしている. 今回我々は従来のリハプログラムを見直した包括的心疾患リハプログラムを紹介し, その成績を報告する. 「対象と方法」平成9年4月から平成9年9月までの6ヵ月間に, 当院循環器センターに入院し, リハ科に依頼された心疾患患者115例(男性86例, 女性29例), 平均年齢64.9±12.1歳を対象とした. 対象を心疾患別の分類群及び各コース別群によって年齢, リハ期間, リハ到達ステップについて各々平均値を比較・検討し, 統計学的にt検定を行った.
ISSN:0289-3770