じん肺症患者の運動耐容能その評価と変化の要因

当院ではじん肺症患者に対して約1ヶ月間の検査および自己管理法の教育を目的とする入院(以下, 教育入院とする)を行っている. その際リハビリテーションとして主に腹式呼吸訓練を実施しているが, 一連の訓練の前後において6分間歩行テスト(以下, 6MD)および自転車エルゴメーターによる症候限界性運動負荷試験(以下, 運動負荷試験)を行っている. その結果, 訓練終了後に6MDの有意な増加を認めているが, AT時・Peak時の酸素摂取量(VO_2 :ml/min/kg)・心拍数(HR)・負荷量(Load:W)については有意な変化を認めなかった. 今回それらのじん肺症患者に対して呼吸訓練と平行して自転車...

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Published in理学療法学 Vol. 25; no. suppl-2; p. 131
Main Authors 時永広之, 坂本和志, 佐藤香緒里, 大野靖昭, 藤原正弥, 森川清志
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士協会 1998
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Summary:当院ではじん肺症患者に対して約1ヶ月間の検査および自己管理法の教育を目的とする入院(以下, 教育入院とする)を行っている. その際リハビリテーションとして主に腹式呼吸訓練を実施しているが, 一連の訓練の前後において6分間歩行テスト(以下, 6MD)および自転車エルゴメーターによる症候限界性運動負荷試験(以下, 運動負荷試験)を行っている. その結果, 訓練終了後に6MDの有意な増加を認めているが, AT時・Peak時の酸素摂取量(VO_2 :ml/min/kg)・心拍数(HR)・負荷量(Load:W)については有意な変化を認めなかった. 今回それらのじん肺症患者に対して呼吸訓練と平行して自転車エルゴメーターによる運動療法を実施した群(以下, 運動群)と, 運動療法を実施しなかった群(以下, 非運動群)を比較し, 訓練内容と運動耐容能の評価・運動方法について考察する.
ISSN:0289-3770