メイトランドコンセプトによる腰痛患者の評価と治療
メイトランドコンセプトはオーストラリアのManipulative physiotherapyの源流であり, 現在も発展し続けているコンセプトである. 私自身がこのコンセプトに接したのはThe University of Sydney, Graduate Diploma of Manipulative Physiotherapyへの留学時であり, ここで紹介する腰痛患者に対するアプローチは正確にはメイトランドコンセプトを基礎にシドニー大学で発展させている方法であることを最初にお断りしておかなければならない. メイトランドコンセプトの最大の特徴は臨床推論過程であり, 患者の評価・治療における論理的...
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Published in | 理学療法学 Vol. 24; no. suppl-3; p. 25 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本理学療法士協会
1997
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ISSN | 0289-3770 |
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Summary: | メイトランドコンセプトはオーストラリアのManipulative physiotherapyの源流であり, 現在も発展し続けているコンセプトである. 私自身がこのコンセプトに接したのはThe University of Sydney, Graduate Diploma of Manipulative Physiotherapyへの留学時であり, ここで紹介する腰痛患者に対するアプローチは正確にはメイトランドコンセプトを基礎にシドニー大学で発展させている方法であることを最初にお断りしておかなければならない. メイトランドコンセプトの最大の特徴は臨床推論過程であり, 患者の評価・治療における論理的思考過程の展開である. 腰痛患者に対してもレシピライクアプローチを徹底的に排除し, 画一的なルーチン検査・治療ではなく個々の患者に最適な検査・治療が展開される. メイトランドコンセプトの検査は主観的検査と客観的検査に分けられる. 最初に, 主観的検査を行い, その結果に基づいて客観的検査が行われる. |
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ISSN: | 0289-3770 |