糖尿病患者における50%AT強度運動のcarry over効果の検討

我々は第31回本学会において, 50%AT(anaerobic threshold)強度運動(低強度運動)の血糖調節手段としての有用性を報告した. インスリン非依存型糖尿病(NIDDM)患者に対する運動療法は, 急性血糖降下作用を得るだけでなく, インスリン感受性を高めることが期待できる. インスリン感受性亢進の持続(carry over効果)は, 中等度強度運動では十数時間に及ぶと言われているが, 低強度運動においては明らかにされていない. 本研究の目的は, 50%AT強度運動がcarry over効果を認めるかどうかを検討することである....

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Published in理学療法学 Vol. 24; no. suppl-2; p. 108
Main Authors 井垣誠, 神田満, 佐野憲康, 木村朗
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士協会 1997
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Summary:我々は第31回本学会において, 50%AT(anaerobic threshold)強度運動(低強度運動)の血糖調節手段としての有用性を報告した. インスリン非依存型糖尿病(NIDDM)患者に対する運動療法は, 急性血糖降下作用を得るだけでなく, インスリン感受性を高めることが期待できる. インスリン感受性亢進の持続(carry over効果)は, 中等度強度運動では十数時間に及ぶと言われているが, 低強度運動においては明らかにされていない. 本研究の目的は, 50%AT強度運動がcarry over効果を認めるかどうかを検討することである.
ISSN:0289-3770