半側無視・注意障害に対するお手玉を使ったアプローチ

CVA後遺症として注意障害や半側無視の出現が運動機能や能力向上の妨げになることが多く, 機能的予後に大きく影響される. これら注意障害や半側無視の評価は机上の評価が中心である. しかし, 注意障害と半側無視の机上テストの結果が, ADLや訓練場面での観察と相関しにくい点も指摘される. この理由の一つには, 机上という比較的精神緊張が少ない場での評価であることと考えている. 筆者は注意障害や半側無視に対し動的訓練としてお手玉を使った訓練(以下お手玉訓練)を行っているが, この訓練の反応様式と机上テストとの関係について検討したので報告する....

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Published in理学療法学 Vol. 24; no. suppl-2; p. 13
Main Authors 千賀達也, 篠原豊, 泉ふさ子, 福井英人, 坂間和弘, 高橋美和, 松野瑞穂, 波多野ひろえ
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士協会 1997
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Summary:CVA後遺症として注意障害や半側無視の出現が運動機能や能力向上の妨げになることが多く, 機能的予後に大きく影響される. これら注意障害や半側無視の評価は机上の評価が中心である. しかし, 注意障害と半側無視の机上テストの結果が, ADLや訓練場面での観察と相関しにくい点も指摘される. この理由の一つには, 机上という比較的精神緊張が少ない場での評価であることと考えている. 筆者は注意障害や半側無視に対し動的訓練としてお手玉を使った訓練(以下お手玉訓練)を行っているが, この訓練の反応様式と机上テストとの関係について検討したので報告する.
ISSN:0289-3770