後期高齢者の日常生活動作能力低下に関する一考察

高齢者が自立した日常生活を送ることは本人のみならず, 周囲の人々にとっても重要なことである. 高齢者が介護を必要とする状態に陥るきっかけとして, 疾患や障害の発生に起因するばかりでなく, 老化に伴う身体機能低下の結果, 日常生活動作(ADL)において介助が必要となっていくケースもある. 今回我々は, こうした観点から後期高齢者のADL能力の現状を把握すべく, 養護老人ホーム入所者を対象に, ADL調査を実施したので報告する. 対象は, 複数の養護老人ホーム入所者のうち後期高齢者層(75才以上)の71名(男性26名, 女性45名)で, 平均年齢83.8±5.56歳であった....

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Published in理学療法学 Vol. 23; no. suppl-2; p. 436
Main Authors 河野一郎, 神先秀人, 入江清五, 浅川康吉, 羽崎完, 池添冬芽
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士協会 1996
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Summary:高齢者が自立した日常生活を送ることは本人のみならず, 周囲の人々にとっても重要なことである. 高齢者が介護を必要とする状態に陥るきっかけとして, 疾患や障害の発生に起因するばかりでなく, 老化に伴う身体機能低下の結果, 日常生活動作(ADL)において介助が必要となっていくケースもある. 今回我々は, こうした観点から後期高齢者のADL能力の現状を把握すべく, 養護老人ホーム入所者を対象に, ADL調査を実施したので報告する. 対象は, 複数の養護老人ホーム入所者のうち後期高齢者層(75才以上)の71名(男性26名, 女性45名)で, 平均年齢83.8±5.56歳であった.
ISSN:0289-3770