マスメディアを利用した理学療法教育の試み

めまぐるしく変化する社会情勢をすばやくとらえ, 社会の要請に敏感に対応していくことは, すべての医療職にとって必要不可欠な姿勢といえる. また, このような姿勢は, 専門職としての基本的な学習態度として, 学生時代より培われるべきものであろう. その社会情報を提供するマスメディアには, テレビ・新聞・雑誌などがあるが, 中でもテレビ・新聞は, 身近で手軽なことや情報量の多さから, 教材として活用しやすい利点がある. そこで今回は, それらのマスメディアを利用した理学療法セミナーを実施したので報告する. 「対象と方法」 最初に, 平成5年度の1年生(43名)を対象に, 医学的情報の話題に関する関...

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Published in理学療法学 Vol. 22; no. suppl-2; p. 66
Main Authors 楠瀬美紀, 沖田一彦, 宮本省三, 板場英行, 西森一正
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士協会 1995
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Summary:めまぐるしく変化する社会情勢をすばやくとらえ, 社会の要請に敏感に対応していくことは, すべての医療職にとって必要不可欠な姿勢といえる. また, このような姿勢は, 専門職としての基本的な学習態度として, 学生時代より培われるべきものであろう. その社会情報を提供するマスメディアには, テレビ・新聞・雑誌などがあるが, 中でもテレビ・新聞は, 身近で手軽なことや情報量の多さから, 教材として活用しやすい利点がある. そこで今回は, それらのマスメディアを利用した理学療法セミナーを実施したので報告する. 「対象と方法」 最初に, 平成5年度の1年生(43名)を対象に, 医学的情報の話題に関する関心度とマスメディアの利用状況に関するアンケートを実施した. 具体的には, (1)医学的情報に対する関心度, (2)新聞購読の現状, (3)テレビ視聴とその内容, についてであった. 次に, 「理学療法概論セミナー」(後期)の枠内で, VTR視聴と新聞記事のスクラップによる意見交換を行った.
ISSN:0289-3770