老人の杖処方について(第二報)

我々は, 第8回東海北陸地区理学療法士学会において, いわゆる円背老人の杖処方は高めの杖が良いことを示唆した. これは下肢の支持性補助ではなく, 歩行バランス, 特に前後バランス補助としての役割を果たすためであると推察した. 今回我々は, 装具による模擬的円背姿勢を作り, 杖の高さと背筋群, ならびに下肢筋群の筋活動の関係を筋電図により比較し, 興味深い知見を得たので若干の考察を加えここに報告する....

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Published in理学療法学 Vol. 20; no. suppl-1; p. 108
Main Authors 松井三男, 池田勘一, 安倍浩之, 大藤美佳, 高井悦子, 増井正清, 達川仁路, 松岡理美, 野瀬啓一郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士協会 1993
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Summary:我々は, 第8回東海北陸地区理学療法士学会において, いわゆる円背老人の杖処方は高めの杖が良いことを示唆した. これは下肢の支持性補助ではなく, 歩行バランス, 特に前後バランス補助としての役割を果たすためであると推察した. 今回我々は, 装具による模擬的円背姿勢を作り, 杖の高さと背筋群, ならびに下肢筋群の筋活動の関係を筋電図により比較し, 興味深い知見を得たので若干の考察を加えここに報告する.
ISSN:0289-3770