通院患者と担当理学療法士の意識調査
「目的」本調査の目的は, 当院理学療法科に通院加療中の患者の理学療法に対する意識の把握, 理学療法士(以下, PT)との意識校差の明確化である. 「対象と方法」当院理学療法科に通院加療中の患者141名に対して, 質問紙法によるアンケート調査を1990年10月13日~29日に行なった. 返送された116名(回収率82.3%)のうち, 有効回答109名, 男性71名, 平均年齢58.8±16.3歳, 中枢神経疾患患者(以下, 中枢患者)71名, 平均60.3±13.7歳, 整形外科疾患患者(以下, 整形患者)38名, 平均56.1±20.2歳を対象とした. アンケートの主項目は通院目的, 今後の希...
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Published in | 理学療法学 Vol. 18; no. suppl; p. 244 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本理学療法士協会
1991
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ISSN | 0289-3770 |
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Summary: | 「目的」本調査の目的は, 当院理学療法科に通院加療中の患者の理学療法に対する意識の把握, 理学療法士(以下, PT)との意識校差の明確化である. 「対象と方法」当院理学療法科に通院加療中の患者141名に対して, 質問紙法によるアンケート調査を1990年10月13日~29日に行なった. 返送された116名(回収率82.3%)のうち, 有効回答109名, 男性71名, 平均年齢58.8±16.3歳, 中枢神経疾患患者(以下, 中枢患者)71名, 平均60.3±13.7歳, 整形外科疾患患者(以下, 整形患者)38名, 平均56.1±20.2歳を対象とした. アンケートの主項目は通院目的, 今後の希望, 治療の満足度等で, カルテからプロフィールの抜粋も行なった. 対象患者の担当PT13名(平均経験年数4.8±4.4年, 男性10名)に対しても, PTからみた目的, PTが考える方針, PTが推測する治療の満足度等のアンケート調査を行ない(回収率100%), 患者と担当PTのアンケート結果を比較した. 通院目的は, 両者の結果が一致したもの(一致群), 一致しなかったもの(不一致群)の2群に, 今後の患者の希望, PTの方針, 治療の満足度は患者の方が高いレベルを示したもの(A群), 一致したもの(B群), PTの方が高いレベルを示したもの(C群)の3群に分類した. 得られた結果を年齢, 疾患, 発症後期間, 通院期間, PTの経験年数等について分析, 検討した. 統計学的検討は, t検定, x^2 検定に拠った. |
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ISSN: | 0289-3770 |