最大把持動作における左右同名筋群の放電特性

最大努力による一側肢の筋収縮が対側同名筋の筋放電を惹起する. 特に痙性麻痺を呈する中枢神経疾患患者においては, いわゆる健側上肢に随意運動を行なわせると, 対側肢の抗重力筋の緊張が著しく増加することはよく知られている. また, 臨床で観察される連合反応などでも, 現象としての記載は多いが生理学的機序に言及した報告は少ない. 今回我々は左右独立または同時の最大把持動作における手指屈筋群の筋放電特性に着目し, 両上肢間の相互作用, Interlimb-interactionを定量的に解析した....

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Published in理学療法学 Vol. 18; no. suppl; p. 176
Main Authors 藤原孝之, 西村尚志, 木村貞治, 吉崎邦夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士協会 1991
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Summary:最大努力による一側肢の筋収縮が対側同名筋の筋放電を惹起する. 特に痙性麻痺を呈する中枢神経疾患患者においては, いわゆる健側上肢に随意運動を行なわせると, 対側肢の抗重力筋の緊張が著しく増加することはよく知られている. また, 臨床で観察される連合反応などでも, 現象としての記載は多いが生理学的機序に言及した報告は少ない. 今回我々は左右独立または同時の最大把持動作における手指屈筋群の筋放電特性に着目し, 両上肢間の相互作用, Interlimb-interactionを定量的に解析した.
ISSN:0289-3770