臥床によるDeconditioningに関する一考察

高齢者に対する医療・福祉の観点から高齢患者の早期離床の必要性が指摘され, 保健点数上も特別な配慮がなされている. いわゆる「寝たきり老人」の問題は, すでに社会問題として様々な取り組みをされているが, 我々, 医療場面でのリハビリテーションに携わる理学療法士にも非常に大きな責任があると思われる. 今回我々は, 当部でフォローした患者のうち臥床によるDeconditioningを主訴とする症例に対し調査を行い若干の知見を得たので報告する. ・対象 昭和61年4月1日より昭和63年9月末日までの期間に当部でフォローした症例のうち, 原疾患を理由として臥床したことによるDeconditioningで...

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Published in理学療法学 Vol. 16; no. suppl; p. 230
Main Authors 石田哲治, 木村恵一, 北目茂
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士協会 1989
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ISSN0289-3770

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Summary:高齢者に対する医療・福祉の観点から高齢患者の早期離床の必要性が指摘され, 保健点数上も特別な配慮がなされている. いわゆる「寝たきり老人」の問題は, すでに社会問題として様々な取り組みをされているが, 我々, 医療場面でのリハビリテーションに携わる理学療法士にも非常に大きな責任があると思われる. 今回我々は, 当部でフォローした患者のうち臥床によるDeconditioningを主訴とする症例に対し調査を行い若干の知見を得たので報告する. ・対象 昭和61年4月1日より昭和63年9月末日までの期間に当部でフォローした症例のうち, 原疾患を理由として臥床したことによるDeconditioningであり, 他の原因による運動障害および精神障害を否定し得る115症例について検討した.
ISSN:0289-3770