慢性疼痛症に対する認知行動療法的アプローチ第一報

理学療法(以下PT)の治療場面において, 「痛み」は最も一般的な訴えのひとつである. これに対し従来, 物理療法・mohilization等のアプローチが用いられているものの奏効せず治療が長びく患者も少なくない. 1968年Fordyceは慢性疼痛の行動モデルを唱え, これはその後「統合モデル」に発展し, それに基づく認知行動療法は米国における代表的な治療法となっている. 我々は, 今年8月よりリハ医・心理士・OTらとのチームにて同治療法を導入し, 全症例に良好な結果を得た. 以下当センターで行っている慢性疼痛管理プログラム(Pain Management Program以下PMP)を症例を通...

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Published in理学療法学 Vol. 16; no. suppl; p. 175
Main Authors 佐野浩子, 村上恵一, 本田哲三, 内山泰江, 室津恵三
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士協会 1989
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Summary:理学療法(以下PT)の治療場面において, 「痛み」は最も一般的な訴えのひとつである. これに対し従来, 物理療法・mohilization等のアプローチが用いられているものの奏効せず治療が長びく患者も少なくない. 1968年Fordyceは慢性疼痛の行動モデルを唱え, これはその後「統合モデル」に発展し, それに基づく認知行動療法は米国における代表的な治療法となっている. 我々は, 今年8月よりリハ医・心理士・OTらとのチームにて同治療法を導入し, 全症例に良好な結果を得た. 以下当センターで行っている慢性疼痛管理プログラム(Pain Management Program以下PMP)を症例を通し紹介する.
ISSN:0289-3770