片麻痺患者の立脚中期における姿勢の分析
脳卒中片麻痺患者の多くは静止立位において非対称的姿勢を呈しており, その傾向は歩行においてより著明となる. この非対称性は上・下肢のみに見られるものではなく, 体幹・骨盤においても同様である. 今回我々は, 歩行時の体幹・骨盤の非対称性を明らかにするため, 静止立位と立脚中期の姿勢を比較・検討したので報告する. 「対象」当院入院および通院加療中で, 裸足にて独歩可能な男性片麻痺患者15名(以下, 片麻痺群:平均60.4±7. O歳, 発症後34.5±27.4ヶ月, 右片麻痺10名, 左片麻痺5名, 上肢Br. stageIII4名, IV6名, V5名)と, 健常男性11名(以下, 健常群:平...
Saved in:
Published in | 理学療法学 Vol. 16; no. suppl; p. 107 |
---|---|
Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本理学療法士協会
1989
|
Online Access | Get full text |
ISSN | 0289-3770 |
Cover
Summary: | 脳卒中片麻痺患者の多くは静止立位において非対称的姿勢を呈しており, その傾向は歩行においてより著明となる. この非対称性は上・下肢のみに見られるものではなく, 体幹・骨盤においても同様である. 今回我々は, 歩行時の体幹・骨盤の非対称性を明らかにするため, 静止立位と立脚中期の姿勢を比較・検討したので報告する. 「対象」当院入院および通院加療中で, 裸足にて独歩可能な男性片麻痺患者15名(以下, 片麻痺群:平均60.4±7. O歳, 発症後34.5±27.4ヶ月, 右片麻痺10名, 左片麻痺5名, 上肢Br. stageIII4名, IV6名, V5名)と, 健常男性11名(以下, 健常群:平均52.5±10.4歳)を対象とした. |
---|---|
ISSN: | 0289-3770 |