在宅ケアで何が変わったか

高齢化社会危機論への対応として, 行政サイドでは, 昭和58年の老人保健法制定を皮切りに医療, 福祉, 年金等々多くの制度改革が押し進められているし, 地方や民間レベルでもいくつかの試みが展開されている. 中でも「コミュニティーの再建」「明るく住みよい地域作り」「村起こし運動」等, いわゆるCommunity Organizationの運動が注目を集めている. こうした状況のもとで, 我々PTは医療の専門技術者として, 「老人や障害者が地域の中でどう生きて行くのが望ましいか」明確なビジョンを打ち出して運動を展開していく時期にきているのではないかと考える. そこで今回は, 取り組みを開始して8年...

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Published in理学療法学 Vol. 14; no. suppl; p. 77
Main Authors 花岡利安, 宮下かおる, 平栗厚子, 山岸孝, 宮下恭子, 古越範子, 依田発夫, 横森英世, 坂本和夫, 金井彬
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士協会 1987
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Summary:高齢化社会危機論への対応として, 行政サイドでは, 昭和58年の老人保健法制定を皮切りに医療, 福祉, 年金等々多くの制度改革が押し進められているし, 地方や民間レベルでもいくつかの試みが展開されている. 中でも「コミュニティーの再建」「明るく住みよい地域作り」「村起こし運動」等, いわゆるCommunity Organizationの運動が注目を集めている. こうした状況のもとで, 我々PTは医療の専門技術者として, 「老人や障害者が地域の中でどう生きて行くのが望ましいか」明確なビジョンを打ち出して運動を展開していく時期にきているのではないかと考える. そこで今回は, 取り組みを開始して8年を経過した「在宅ケア活動を通してのCommunity Organizationの試み」を報告して討論に付したいと思う.
ISSN:0289-3770