急性心筋梗塞リハビリテーションプログラムにおける低強度軟体操の心血管反応について

急性心筋梗塞(以下AMI)に対する早期リハビリテーションプログラムでは, 安静臥床の弊害を予防する意味での可及的早期の離床と低下した運動能力の再獲得の2者が主な目的となる. 特に運動能力の再獲得に際しては, 梗塞による心機能自体の低下に加えて, 臥床及び身体非活動により一定の身体作業に対する心の機械効率が低下していることから, 安全性を考慮してその運動強度は低く抑えられるべきである. また運動様式としては, 通常は歩行が用いられることが多いが全身運動という点からすると, 上肢や体幹の運動もとり入れることが望ましくなる. 以上のような視点より, 我々はAMIの早期リハプログラムにおいて使用すべく...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in理学療法学 Vol. 13; no. suppl; p. 140
Main Authors 山田純生, 山田弘美, 石黒友康, 岡本慎哉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士協会 1986
Online AccessGet full text
ISSN0289-3770

Cover

More Information
Summary:急性心筋梗塞(以下AMI)に対する早期リハビリテーションプログラムでは, 安静臥床の弊害を予防する意味での可及的早期の離床と低下した運動能力の再獲得の2者が主な目的となる. 特に運動能力の再獲得に際しては, 梗塞による心機能自体の低下に加えて, 臥床及び身体非活動により一定の身体作業に対する心の機械効率が低下していることから, 安全性を考慮してその運動強度は低く抑えられるべきである. また運動様式としては, 通常は歩行が用いられることが多いが全身運動という点からすると, 上肢や体幹の運動もとり入れることが望ましくなる. 以上のような視点より, 我々はAMIの早期リハプログラムにおいて使用すべく, 低強度軟体操を設定し歩行プログラムと平行して臨床に応用してきた. 今回は, その成績を報告する.
ISSN:0289-3770